------------------------------------------------------------------------------- [ 名称 ] OhStructure Ver 1.0 [ 開発者 ] Shinya Kato [ 連絡先 ] shin-media@t04.mbox.media.kyoto-u.ac.jp [ 動作環境 ] Java Runtime Edition 1.3 以上 [ 推奨環境 ] Microsoft WindowsXP + Java Runtime Edition 1.6 以上 [ 種別 ] OHyMoSの計算支援ソフトウェア [ 圧縮 ] JAR [ 転載 ] 6章を参照 [ 著作権 ] 6章を参照 ------------------------------------------------------------------------------- 1.始めに 流出系の構造的モデリングシステムであるOHyMoS は流域系の計算に構造定義ファイルを用いる。 この構造定義ファイルはテキストファイルであるが、大規模になるほど長大化し、 編集が困難になり、小規模であっても作成には相応の知識が必要であった。 これを容易に作成するために、本研究ではOHyMoS の流出計算に用いられる構造定義 ファイルおよび関連ファイルの作成を支援するシステム(以下、OhStructure)をプログラミング言語JAVA を用いて開発をした。 2.OhStructureの概要 2.1 機能概要 ・Graphical User Interface ・プロジェクト単位の流域系の管理 ・直感的操作によるモデル間の接続 ・構造定義ファイルのエラー修正 ・大規模流域系を扱うための部分抽出機能、編集機能 ・パラメータファイル、初期状態量ファイルの作成支援 ・用途に応じた構造定義ファイルの出力 2.2 動作環境 ・日本語を扱えるOS ・Java Runtime Edition 1.3 以上 ・画面解像度880*660以上推奨 2.3 インストール/アンインストール手順 インストール 配布ファイルは jar形式にて圧縮されています。 実行可能形式であるので、解凍方法についてはここでは説明しません。 1-任意のフォルダを作成し、そのフォルダに配布ファイルohstructure.jarを置きます。 更新の場合は通常、上書きで構いません。 2-起動するとフォルダ下にiniフォルダが作成され、プロジェクトを新規作成するに従ってプロジェクトフォルダが作成されます。 アンインストール 1-実行中のOhStructureをすべて終了させます。 2-OhStructure.jarのあるフォルダを削除します。 3-レジストリ等は使用していないため、特別なアンインストール作業は不要です。 OhStructureが作成するファイルについて OhStructureをインストールした後にOhStructureを実行すると、 OhStructure.jarのあるフォルダに以下のフォルダとファイルが作成されます。 ini/ohstructure.ini・・・実行ファイルの設定情報です ini/classdata_element.ini・・・要素モデルに関するクラス情報です ini/classdata_explanation.ini・・・要素モデルに関するクラス情報の説明部です ini/classdata_input.ini・・・入力端子に関するクラス情報です ini/classdata_output.ini・・・出力端子に関するクラス情報です ini/data_color.ini・・・実行時の色に関する設定情報です 3.機能の説明 3.1 全体の説明 OhStructureは7つのコンポーネントとその他エディタによって構成されている。 ・メニューバー メニューバーはソフトウェアのファイル処理や全体処理、設定変更に関わる機能を持つ。 項目ごとの詳細は4.1にて解説する。 ・ツールバー ツールバーはプロジェクトの基礎情報の表示とメインウィンドウの操作に関する機能を持つ。 基礎情報の表示は左から現在のプロジェクト名、初期計算時間(CurrentTime)を示している。 オブジェクトの移動と配置を行うカーソルモードとオブジェクト同士の接続を行うコネクトモードを選択するボタン、 クラス選択コンボボックス、オブジェクト追加ボタンと情報表示ボタンを持つ。 ・メインウィンドウ メインウィンドウは構造状態を設定するための操作を行う。 オブジェクトは碁盤目状に整理され、 入力端子はウィンドウの一番上に、出力端子はウィンドウの一番下に配置される。 ・オブジェクトブラウザ オブジェクトブラウザはプロジェクト単位で流域を扱う上で必要となる機能を持ち、 オブジェクト全体を表示するリストとコンボボックス、種々のボタンからなる。 ・コネクトテーブル コネクトテーブルは選択したオブジェクトに関する接続関係の情報を表示するテーブルである。 また、このテーブルを用いてオブジェクトに接続されている送受信端子の名称とIDを変更することができる。 テーブルには左から送信側端子に関する情報が、右には受信側端子に関する情報が表示される。 ・プロパティテーブル プロパティテーブルはオブジェクトを選択した際に 選択オブジェクトに関する情報を表示するテーブルである。 また、このテーブルを用いてオブジェクト情報を変更することができる。 ・メッセージウィンドウ メッセージウィンドウはソフトウェアのエラー情報やファイルの入出力の際の記録をユーザに提供する。 3.2 表示・非表示とフレーム管理 ソフトウェア中ではVisible、Invisibleと表される。 オブジェクトブラウザはメインウィンドウにオブジェクトをどのように表示するかを管理している。 オブジェクトリストの中で接頭に「 * 」がついているオブジェクトは現在のフレームにおいて非表示設定になっているオブジェクトである。 この非表示状態のオブジェクトを表示状態にするためには、オブジェクトブラウザの[Visible]ボタンを使用する。 [Visible]ボタンのオプションに関しては4.3を参照のこと。 3.3 基本的な使用手順 ここではOhStructureを使用する手順について例を挙げる。 ■ プロジェクト作成の前に OhStructureを起動する。 新しくプロジェクトを作成する前にプロジェクトに用いる要素モデル・入出力端子のクラス情報を設定する必要がある クラス情報が既に用意されている場合はそのファイルを[Class]-[LoadData_Element]などから読み込む。 クラス情報が用意されていない場合、クラス情報の作成を行う必要がある。 付属のClassInfo.txtを参照し、 「ClassEditorを用いる方法」と「テキストファイルとして記述する方法」のどちらかを用いてクラス情報を作成する。 「テキストファイルとして記述する方法」を用いた場合、作成したファイルを読み込む。 クラス情報の準備が完了した後、プロジェクトを作成する。 ■ 新しいモデルのプロジェクトを作成する メニューバーから[File]-[NewProject]を選択し、プロジェクト名をつける。 オブジェクトが何もないプロジェクトが作成され、自由にオブジェクトを追加できるようになる。 ツールバーの[Add]ボタンを押すと、コンボボックスで選択されているクラスのオブジェクトがオブジェクトブラウザのリストに追加されていく。 オブジェクトブラウザからオブジェクトを選び、プロパティテーブルからオブジェクト名などの設定ができる。 追加した直後はオブジェクトは非表示設定になっているため、 オブジェクトに接続設定などを行う場合はオブジェクトブラウザの[Visible]ボタンでメインウィンドウに表示させる必要がある。 一つ一つオブジェクトを表示させるのは手間であるので、[Visible]オプションの中から[ListAll]を選択し、 [Visible]ボタンを押すことでリスト内の全てのオブジェクトがメインウィンドウに表示される。 オブジェクトの配置と移動を行うためにツールバーの[Cursol]ボタンを押す。 接続設定を行うためにはツールバーの[Connect]ボタンを押し、Connectモードにしてから接続を行う。 プロパティ設定と接続設定が完了したら、 [File]-[SaveProject] を選択し、プロジェクトを保存しておく。 構造定義ファイルを出力したい場合 [File]-[OutputScfFile] を選択し、 構造定義ファイルの名前を与えると構造定義ファイルができあがる。 ここでオブジェクトを詰めて出力するかを問われるが、 OHyMoSで構造定義ファイルを用いるには番号を詰めて出力する必要があるため、「はい」を選択する。 ■ 既存の構造定義ファイルを編集する メニューバーから[File]-[NewProject]を選択し、プロジェクト名をつける。 オブジェクトが何もないプロジェクトが作成され、ここに構造定義ファイルを読み込むことになる。 [File]-[LoadScfFile]を選択し、読み込みたい構造定義ファイルを選択する。 構造定義ファイルからオブジェクト情報と接続関係が読み込まれ、プロジェクト内に作成される。 読み込んだ直後は非表示状態になっているので必要に応じて表示状態にすればよい。 同様に[File]-[LoadParameterFile]、[File]-[LoadInitialStateFile]でパラメータファイル、初期状態ファイルも プロジェクト内のオブジェクトに組み込んでおくことができる。 またプロジェクトにオブジェクトが残った状態であっても、 現在のオブジェクトに追加するという形で構造定義ファイルは読み込まれるが、 この際構造定義ファイルに元々設定されていたコンポーネントの番号とは、ずれが生じることとなる。 4.コマンドの説明 4.1 メニューバーのヘルプ ■File(F) ・NewProject 新規プロジェクト名を設定し、新しいプロジェクトを作成する。 プロジェクトフォルダも自動的に作成される。 ・OpenProject 既存のプロジェクトを選択し、OhStructureの作業プロジェクトに設定する。 ・SaveProject 作業中のプロジェクトを上書き保存する。 ・LoadScfFile 作業中のプロジェクトに構造定義ファイルから要素モデル・入出力端子の情報を読み込む。 オブジェクトが既に設置されている場合、現在のオブジェクトに追加する形で読み込まれる。 この際、クラス情報が登録されていない要素モデル・入出力端子を読み込んだ場合、自動的にクラス情報が設定される。 これは仮のものであるため、再度設定する必要がある。 ・LoadParameterFile 作業中のプロジェクトに配置されているオブジェクトに対し、パラメータを設定する。 パラメータの設定はクラス名・オブジェクト名・オブジェクト番号の一致によって認識されたものに限られる。 この際、パラメータは全て上書き処理されるため、元々設定してあったパラメータは失われる。 ・LoadInitialStateFile 作業中のプロジェクトに配置されているオブジェクトに対し、初期状態量を設定する。 初期状態量の設定はクラス名・オブジェクト名・オブジェクト番号の一致によって認識されたものに限られる。 この際、初期状態量は全て上書き処理されるため、元々設定してあった初期状態量は失われる。 上記3つのファイル読み込みは、 構造定義ファイル、パラメタファイル、初期状態量ファイルを 画面内にドラッグアンドドロップすることでも同じ操作ができる。 ・OutputScfFile プロジェクト内の全てのオブジェクトを表記した構造定義ファイルを出力する。 また、構造定義ファイルに合わせてパラメータファイル・初期状態量ファイルも同時に出力される。 構造定義ファイルのファイル名を[myflow.dat]とした場合、 パラメータファイルは[myflow.pmt]、初期状態量ファイルは[myflow.ist]というファイル名で出力される。 ・OutputSelectedScfFile 現在選択中のフレームのメインウィンドウに表示されているオブジェクトだけを構造定義ファイルに出力する。 構造定義ファイルに合わせてパラメータファイル・初期状態量ファイルも同時に出力される。 命名規則は上記に同じ。 ・Exit ソフトウェアを終了する。 終了の際は現在作業中のプロジェクトを保存するかを問われる。 ■Edit(E) ・Delete メインウィンドウ要素モデル・入出力端子を選択して使う場合と、送受信端子を選択して使う場合によって動作が異なる。 何も選択されていない場合、動作は起きない。 要素モデル・入出力端子を選択して使う場合、選択オブジェクトを選択フレームにおいて非表示状態にする。 送受信端子を選択して使う場合、該当端子を削除する。送信端子を削除した場合、転送先の受信端子も削除される。 受信端子を削除した場合、送信先のなくなった送信端子は削除される。 ・ClearAllObject プロジェクトから全てのオブジェクトを削除する。 オブジェクトがなくなるため、送受信端子も同時に削除される。 実行する際には確認のためのウィンドウが表示される。 ・SetCurrentTime プロジェクトに全体の計算初期時間を設定する。 計算初期時間は初期状態量ファイルに書き込まれる。 ・SetFrameName 現在選択中のフレームに名称をつけることができる。 フレーム名はオブジェクトブラウザのフレーム選択コンボボックスに表示される。 ・CheckAdjustment プロジェクト全体の構造的な整合性をチェックする。 もし要素モデルのオブジェクト名とオブジェクト番号が他の要素モデルと重複していたり、 要素モデルのクラス情報と一致しない送受信端子がある場合などにメッセージウィンドウに出力する。 ■View(V) ・ColorEditor ColorEditorを表示する。 エディタの使い方に関しては4.7を参照のこと。 ・NormalView メインウィンドウを入出力端子とその接続関係を表示する描画設定に変更する ・SimpleView メインウィンドウを入出力端子とその接続関係を表示しない描画設定に変更する ■Class(C) クラス情報の書式に関しては同梱のテキストファイル(ClassInfo.txt)を参照のこと ・LoadData_Element 書式にしたがって書かれた要素モデルのクラス情報のテキストファイルを読み込むことで クラス情報がOhStructureのシステムに読み込まれ、ソフトウェア上で扱うことができるようになる。 ・LoadData_Input 書式にしたがって書かれた入力端子のクラス情報のテキストファイルを読み込むことで クラス情報がOhStructureのシステムに読み込まれ、ソフトウェア上で扱うことができるようになる。 ・LoadData_Output 書式にしたがって書かれた出力端子のクラス情報のテキストファイルを読み込むことで クラス情報がOhStructureのシステムに読み込まれ、ソフトウェア上で扱うことができるようになる。 ・AddData_Element 要素モデルのクラス情報を入力で追加する。 ClassEditorウィンドウが表示されるのでクラス情報をフォームに入力することでクラス情報がシステムに追加される。 エディタの使い方に関しては4.7を参照のこと。 ・AddData_Input 入力端子のクラス情報を入力で追加する。 ClassEditorウィンドウが表示されるのでクラス情報をフォームに入力することでクラス情報がシステムに追加される。 エディタの使い方に関しては4.7を参照のこと。 ・AddData_Output 出力端子のクラス情報を入力で追加する。 ClassEditorウィンドウが表示されるのでクラス情報をフォームに入力することでクラス情報がシステムに追加される。 エディタの使い方に関しては4.7を参照のこと。 ■Help(H) ・HelpDoc このヘルプファイルを表示する。 ・ClassInfo クラス情報の書式に関するテキストファイルを表示する。 ・About... ソフトウェアのバージョン情報及び、転載・著作権に関する情報を表示する。 4.2 ツールバーのヘルプ ■ProjectName、CurrentTime ツールバーには基礎情報が表示されており 左から現在作業中のプロジェクト名、初期計算時間(CurrentTime)を示している。 初期計算時間はメニューバーの[Edit]-[SecCurrentTime]から設定できる。 ■Cursol・Connectモード変更ボタン メインウィンドウの編集のモードを選択する。 Cursolモードはオブジェクトの移動、端子の選択を行う、。 Connectモードはオブジェクト間の接続関係の設定を行う。 ■ClassAdd・ClassView クラス選択コンボボックスによって、クラスを選択し Add、Viewのボタンによってそれぞれの動作が行われる。 Addは選択されているクラスの新規オブジェクトをプロジェクトに追加する。 このとき要素モデルの新規追加の場合はデフォルトオブジェクト名が用いられる。 入出力端子の新規追加の場合は「inputfile〜」「outputfile〜」というファイル名が与えられる。 「〜」にはコンポーネントの番号が代入される。 ViewはClassEditorによって選択されているクラスのクラス情報を表示する。 クラス名以外の情報はここから再度編集することが可能である。 ClassEditorの詳細な使い方は4.7を参照のこと。 4.3 オブジェクトブラウザのヘルプ ■OHyMoSのバージョン選択(バージョン選択コンボボックス) バージョン選択コンボボックスによってOHyMoSとOHyMoSJを選択できる。 構造定義ファイルを入出力する際には用途に合わせてバージョンを設定しておく必要がある。 ■使用フレーム選択(フレーム選択コンボボックス) 作業に用いるフレームを選び、メインウィンドウに表示する。 メニューバーの[Edit]-[SetFrameName]よりフレームに名前をつけておくこともできる。 フレームによって表示・非表示の設定は異なるため、流域の部分抽出などに用いることができる。 ■抽出選択リスト(オブジェクトリスト) オブジェクトリストはプロジェクト内の全てのオブジェクトをリストにして表示している。 オブジェクトリストの中で接頭に「 * 」がついているオブジェクトは現在のフレームにおいて非表示設定になっているオブジェクトである。 リストは長大になることもあるため、 リスト内から任意のオブジェクトを選び出す際には「Visible」「Invisible」オプションによるリスト表示の抽出機能、 オブジェクトのクラス選択コンボボックスによるリスト表示の抽出機能も活用するとよい。 クラス選択コンボボックスは登録されている要素モデル・入出力端子のクラスによって区分けされており、 コンボックスで選択したクラスに該当オブジェクトのみを抽出することができる。 ■Sort機能 Sortボタンはメインウィンドウに表示されているオブジェクトを接続関係から一段階ずつ整理する機能を持つ。 接続関係があるオブジェクト同士は近づきあい、送信側が左上に、受信側が右下に向けて整理されていく。 ■Delete機能 Deleteボタンは[Edit]-[Delete]とは異なる機能であることに注意すること。 Deleteボタンはリストから選択したオブジェクトをプロジェクトから完全に削除する。 削除するオブジェクトに接続されている端子も全て削除される。 ■Visible機能 非表示状態のオブジェクトを表示状態にするためには、[Visible]ボタンを使用する。 [Visible]ボタンの表示方法にはいくつか形式が存在する。 ・Single -- 選択したオブジェクトを単独で表示状態にする ・1-Around -- 選択したオブジェクトと選択したオブジェクトと接続関係にあるオブジェクトを表示状態にする ・2-Around -- 1-Aroundで表示されるオブジェクト全てに対して接続関係にあるオブジェクトを表示状態にする ・3-Around -- 2-Aroundで表示されるオブジェクト全てに対して接続関係にあるオブジェクトを表示状態にする ・the Upper -- 選択したオブジェクトの受信するデータが関連するオブジェクト全てを表示状態にする ・the Lower -- 選択したオブジェクトの送信するデータが関連するオブジェクト全てを表示状態にする ・ListAll -- 現在のオブジェクトリストに表示されているオブジェクトをすべて表示状態にする 4.4 メインウィンドウのヘルプ デフォルトの設定では、入出力端子が赤、要素モデルが青、現在選択中のモデルが黄緑で表示され、 送信端子は黄色の三角形、受信端子は緑の四角形で表示されている。 また、このオブジェクトの色は基本色からユーザーが変更することもできる。 メニューバーから[View]-[ColorEditor]を選択することでカラーエディタが表示され、 メインウィンドウに用いられているパーツごとに自由に色を設定できる。 ■オブジェクトを選択する Cursolモードで使用する。 オブジェクトを選択したい場合、マウスカーソルで該当オブジェクトをクリックする。 ■オブジェクトを移動する Cursolモードで使用する。 移動したいオブジェクトを選択し、移動したい位置をクリックする。 移動位置に既にオブジェクトがある場合は、オブジェクトの位置が交換される。 ■オブジェクトを非表示にする Cursolモードで使用する。 非表示にしたいオブジェクトを選択し、メニューバーから[Edit]-[Delete]を選択することで非表示にできる。 またコマンドとして「Ctrl+D」が使用できるため、こちらを利用するとよい。 ■接続を追加する Connectモードで使用する。 まず、送信先オブジェクトをクリックで選択すると、 オブジェクトによってどの送信端子を用いて接続するかがポップアップウィンドウとして現れる。 送信端子を選ぶと次は受信先オブジェクトをクリックで選択する。 オブジェクトによってどの受信端子を用いて接続するかがポップアップウィンドウとして現れる。 受信端子を選ぶと接続が行われ、接続の追加は完了する。 ■接続を削除する Cursolモードで使用する。 削除したい受信端子・送信端子をクリックで選択し、 メニューバーから[Edit]-[Delete]を選択することで選択端子が関わる接続を削除できる。 またコマンドとして「Ctrl+D」が使用できるため、こちらを利用するとよい。 4.5 コネクトテーブル、プロパティテーブルの見方 ■コネクトテーブルの見方 コネクトテーブルは選択したオブジェクトに関する接続関係の情報を表示するテーブルである。 また、このテーブルを用いてオブジェクトに接続されている送受信端子の名称とIDを変更することができる。 テーブルには左に送信側端子に関する情報が表示され、右に受信側端子に関する情報が表示される。 ■コネクトテーブルからのデータ更新 コネクトテーブルを用いて変更することができる情報は以下の通りである。 ・SendPortName(送信端子名) ・SendPortID(送信端子ID) ・ReceivePortName(受信端子名) ・ReceivePortID(受信端子ID) これら以外の4つの情報はロックされており、コネクトテーブルから変更することはできない。 ■プロパティテーブの見方 プロパティテーブルは要素モデルや入出力端子を選択した際に 選択オブジェクトに関する情報を表示するテーブルである。 ・要素モデルを選択した場合、 クラス名、オブジェクト名、オブジェクト番号およびクラスによって固有の設定値が表示されている。 Optionは構造定義ファイルに書かれる追加情報であり、追加情報を必要とする要素モデルである場合に使用する。 ・入力端子を選択した場合 入力端子クラス名、入力ファイル名、端子が送信するファイルのデータ型が表示される ・出力端子を選択した場合 出力端子クラス名、出力ファイル名、出力ファイルの一行の長さ、端子が受信するファイルのデータ型が表示される ■プロパティテーブからのデータ更新 プロパティテーブルを用いて変更することができるオブジェクト情報はオブジェクトによって異なる。 ・要素モデル -- ObjectName、ObjectNumber、Option ・入力端子 -- FileName、PortType ・出力端子 -- FileName、LineLength、PortType 4.6 その他のウィンドウについて ■MessageWindow メッセージウィンドウはソフトウェアのエラー情報やファイルの入出力の際の記録をユーザに提供する。 テキストボックスであるのでエラー情報をコピーすることもできる。 ■確認メッセージなど 終了時、新規プロジェクト作成時などに確認のためのウィンドウが表示される。 4.7 各種エディタのヘルプ ■ClassEditor 付属のClassInfo.txtを参照のこと ■ParameterEditor メインウィンドウから要素モデルを選び、もう一度クリックすることで、 ParameterEditorウィンドウが開き、要素モデルごとのパラメータ、初期状態量を個別に設定することができる。 ParameterEditorウィンドウは上部が要素モデルのパラメータ、初期状態量を編集する際のメモとなる欄であるので、 情報を自由に書くことができる。 ここで読み込まれたパラメータ、初期状態量は構造定義ファイルを出力を行った際に、 自動的に構造定義ファイルの形に合わせて出力され、余分なパラメータ、初期状態量は出力されない。 ■ColorEditor メインウィンドウに表示されるオブジェクトの色は基本色からユーザーが変更することもできる。 メニューバーから[View]-[ColorEditor]を選択することで、カラーエディタが表示される。 メインウィンドウに用いられているパーツごとに自由に色を設定できる。 左のリストから色を変更したいパーツを選び、右の色の選択作成コンポーネントによって色を設定し、OKを押せばよい。 5.更新履歴 Mar. 10. 2010 (1.2.0.0) [機能追加] ・構造定義ファイル、パラメタファイル、初期状態量ファイルを  画面内にドラッグアンドドロップすることが読み込めるようにしました [仕様変更] ・出力される構造定義ファイル、パラメタファイル、初期状態量ファイルの改行コードを変更しました [バグ修正] ・ListAllUpperが正常に動作しないため、オブジェクトブラウザの項目から削除しました Dec. 12. 2008 (1.1.0.0) [機能追加] ・オブジェクトブラウザのVisibleオプションに  ListAllAround、ConnectAllを追加しました。それにともない3-Aroundを削除しました ・プロジェクトを作成していなくいても、構造定義ファイルの編集ができるようになりました ・構造定義ファイルをウィンドウに直接ドラッグアンドドロップで読み込めるようになりました [仕様変更] ・メニューバーのOutputSelectScffileがOutputCurrentScffileに名称を変更しました ・端子接続時のポップアップウィンドウの位置を調整しました ・プロジェクトサイズが適切でない場合にエラーを出力するようにしました ・メッセージウィンドウが自動的にクリアされるようになりました [バグ修正] ・ListAllがオブジェクト選択時しか動作しなかった不具合を修正しました [その他変更] ・エラー表示の形式が一部変更されました Feb. 1. 2008 (1.0.0.0) [機能追加] [仕様変更] [バグ修正] [その他変更] 6.転載・著作権に関して ■著作権 このソフトウェアの著作権はShinya Katoが所有しています。 このソフトウェアに含まれる著作権情報を書き換えてはなりません。 ■再配布 このソフトウェアを頒布または転載するときは以下の点を遵守してください。 ・オリジナルのアーカイブファイルのまま、頒布または転載してください。  アーカイブファイルおよび格納ファイルを改変してはなりません。 ・頒布または転載の際に、メディア代、通信代等の実費を除いて、金銭の授受があってはなりません。 ■免責事項 このソフトウェアの使用または使用不可によって、 いかなる問題が生じた場合も、著作者はその責任を負いません。 バージョンアップや不具合に対する対応の責任も負わないものとします。 この文書の内容およびソフトウェアの意匠、仕様は、予告なしに変更されることがあります。 ■商用利用 OhStructureの配布や導入による対価で利益を得る行為は禁じておりますが、 業務を行う上での一ツールとして使用することに関しては、 各個人で使用する際の規定に準じ、特別、使用に制約や費用は発生しません。 ただし、個人や業務など、使用する用途、状況にかかわらず、 免責事項がありますので、ご確認の上で導入をご検討願います。