画像化された地形図、または衛星画像から河道網データセットを生成する手順
- 地形図から河道網データセットを生成する場合、まず、地形図を
適当な大きさに区分(同じ大きさの4辺形)してそれをスキャナーで
読み込みます。衛星画像の場合は、最初に対象流域全体を覆う
モザイク画像を作成しておき、それを作業しやすい単位に分割して置きます。
区分ごとに作成した河道網データは後で
gcnd を用いて一つの河道網データに合成することができます。
- ます、対象とする画像を幾何補正します。次ぎに、
cdgs を用いて画像化された地形図、
または衛星画像から plain format V.2 を生成します。cdgs は、
地理情報システム SIS ver. 3 をベースに作成したアプリケーション
プログラムです。動作環境は Windows 95, 98, NT 4.0 です。
プログラムは Visual BASIC を用いて作成しています。cdgs を起動する
と作業手順が示されますので、それに従って作業を進めます。基本的な
作業は、画面上に示された地形図上の河道をマウスを使ってトレース
することです。作業が終了すると、対象領域の plain format V.2 形式
の河道網データがファイル出力されます。
- cdgs は、標高・流れ方向も入力できる
ようになっていますが、情報ソース(たとえば衛星画像)によっては、
標高データを河道位置をトレースしながら入力することが困難となります。
また、流れ方向も正しく入力することができるとは限りません。そこで、
以下のツールを用いて、標高・流れ方向を含んだ plain format 形式の
データに変換します。
- まず、河道位置の標高を導入します。坂井氏、川上氏はそれぞれ、
タイ国チャオプラヤ河、中国ワイ河の河道位置の標高データを
GLOBE データを用いて決定しました。用いたプログラムパッケージ
は makElev です。
- 次ぎに、河道の標高と河道網の接続状況をもとに、河道の流れ方向を
決定します。プログラムの開発過程で、河道フォーマットの変更が
あったために多少冗長な手順となっていますが、いずれ解消する予定です。
手順は次ぎの通りです。
- 河道データの形式を変更します。
makeOrgData を用います。
- 河道の流れ方向を決定します。
assignEpNo を用います。
- 河道データの形式を変更します。具体的には、緯経度座標を
実数値に変換します。
assignEpNo に含まれる
replacetofloat.cc を用います。
- 河道データの形式を変更します。具体的には、今できた河道網
データセットを plain format V0 形式に変換します。
changeToV0Format
を用います。
- 河道データの形式を変更します。具体的には、データフォーマットを
plain format V0 形式から plain format V1 形式に変換します。
toformatV1
を用います。
- 河道データの形式を変更します。具体的には、データフォーマットを
plain format V1 形式から plain format V2 形式に変換します。
toformatV2 を用います。以上で作業は終了です。