降雨流出解析

洪水流出モデリング
山地斜面の地中や地表から河川へ「流出」する降雨流出過程の模式図
 日本の国土の約7割は山地であり、台風や前線等によってもたらされた大量の雨水は広大な山地の斜面を流れ下って河川へと流出します。その過程では、雨水の一部が樹木の葉や幹によって遮断され、残りが土壌に浸透し、土壌中を3次元的に流れつつ土壌が飽和した部分では地表面を流れるなど複雑な挙動を示します。その一方、流域全体で巨視的に見れば、豪雨の到来から一定の遅れを伴って河川の洪水が生じるという側面もあり、その関係性がミクロな視点からマクロな視点まで様々な観点から研究され、洪水の予測が試みられてきました。このテーマでは、洪水予測の基本となる雨水の地中、地表および河川内の流れを計算する数値シミュレーションモデルを開発しています。また、河道からの氾濫の広がりを高速に計算するシミュレーションモデルを開発しています。

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